視覚障がいについて

 このページでは,視覚障がいについて紹介しています。
 皆さん,視覚障がいについてどんなイメージを持っていますか。視覚障がいイコール全盲(全く目が見えないこと)でしょ,というイメージでしょうか,また,視覚障がい者は点字を使う,というイメージを持っている方もいるでしょう。でも,実際はそうではありません。目が見えたとしても視野機能に障がいがあることもありますし(身体障害者福祉法施行規則においては,視野障がいは視覚障がいに含まれます。),「弱視」と言って,矯正しても晴眼者ほどの視力を得ることができないか,又は不可能な状態にあることもあります。
 まず最初に,ある人の見え方について紹介します。その後に視覚障がいと点字の関係について,なぜ視覚障がいになるのかなどを紹介します。  

【視覚障がいの例】
視力(矯正)
右目の視力 0.2  
左目の視力 手動弁(矯正不可)
視野  求心性視野狭窄・度数にすると32度(各部分につき5度程度)  
 ここで,「手動弁」,「視野狭窄」など様々な言葉が出てきました。  手動弁とは,視力検査において,被験者の目の前(おおよそ10センチ離れたところ)で手を動かしたときに,被験者がそれを認識できる程度の視力のことです。
 それ以外にも指数弁(指の本数を当てることができる程度の視力),光覚(光を感じられる程度の視力)等があります。この視力では,日常生活に不便を強いられるのは容易に想像できるかと思います。
 また,求心性視野狭窄は,視野の周辺部分が欠け,中心部分しか見えないような状態のことをいいます。みなさん,何らかの紙を筒状にして,のぞいてみてください。きっと周辺がどうなっているか分からないはずです。これが求心性視野狭窄の見え方です。この状態だと,視力が良かったとしても,周りの状況を判断することが非常に困難になります。顔を大きく動かす,眼球を大きく動かすなどして状況を判断することになります。

【視覚障がい者イコール点字使用者ではない】
 最初に視覚障がいのイメージのところで,点字のことを少し触れましたが,視覚障がい者全員が点字を使えるというわけではありません。なお,盲学校に通っている場合,点字を習う機会があり,そこで基本的な点字の書き方読み方などを学ぶことはあります。  全盲や視力がほとんど無い人であっても,中途失明により点字を現時点で使用することができない,弱視でいつもは墨字(皆さんがいつも使う文字です。つまり,このページに書かれている文字そものもです。)を使う,ということがあります。なので,視覚障がいがあるからと言って点字を使えるわけではありません。  ちなみにですが,点字と墨字の使用が困難な人については,司法試験などの一部の試験では,パソコンによる受験が認められることがあります。

【視覚障がいの原因】
 視覚障がいになる原因はの例として,未熟児網膜症や緑内障などの病気によるもの,事故が挙げられます。未熟児網膜症は,通常よりも早い段階で出産し,かつ,網膜血管に異常が起こることで生じる病気です。重症化すると失明することもあります。